研究からわかること、わからないこと

2026年のシステマティックレビューでは、クレアチンの補給によって血中クレアチニンが上昇し、クレアチニンから算出した腎機能の推定値が低下したことが報告されています。一方、別の方法で測定した腎臓のろ過機能には、有意な変化は認められませんでした。著者らは、これは腎障害を示すというより、クレアチニン代謝の変化による可能性が高いと考えています。 [2]

これは、クレアチンとイソトレチノインの併用を調べた研究ではありません。併用の安全性を確認したり、治療中に使うサプリメントの量を示したりするものではありません。このレビューは、透析を受けていない腎疾患のある人について、エビデンスが不足していることも指摘しています。 [2]

クレアチニンとCKは別の検査です

  • クレアチニンは、腎機能の推定に使われる血液中の指標です。クレアチンの補給によって上昇しても、必ずしも腎臓の損傷を意味するわけではありません。ただし、異常な結果は医師による評価が必要です。 [2]
  • CK(CPKとも呼ばれます)は、筋肉の損傷に関連する別の血液検査項目です。イソトレチノインの添付文書には、激しい運動をする一部の人でCPKが上昇したことや、筋肉が壊れる重篤な状態である横紋筋融解症のまれな報告が記載されています。 [1]

異常と判定された検査結果を「クレアチンのせいにすぎない」と軽く考えたり、腎機能の検査結果が正常なら激しいトレーニングをしてよいと思い込んだりしないでください。検査結果を評価する医師には、サプリメントの使用と最近の運動の両方について伝えてください。 [1] [2]

始める前、またはすでに使っている場合に確認すること

「クレアチン」という名前だけでなく、製品ラベル全体を処方医または薬剤師に見せてください。使用量、始めた時期、ほかのサプリメント、運動の種類と強度も伝えてください。腎臓の問題、検査結果の異常、筋肉痛、筋力の低下があれば、それも伝えてください。 [1] [2]

サプリメントを続けてよいか、経過観察や運動の計画を変更する必要があるかを確認してください。サプリメントを使うために、イソトレチノインを減量したり、服用を飛ばしたりしないでください。患者向け服薬ガイド(Medication Guide)には、処方どおりに服用し、新たに使う薬については医療従事者に相談するよう記載されています。 [1]

イソトレチノインの服用中は、ビタミンAを含むサプリメントを避けてください。ビタミンAが含まれていないからといって、ほかの成分があなたに適しているとは限りません。確認すべき点は、サプリメントのガイドで説明しています。 [1]

筋肉の症状:服用を中止して相談すべきとき

米国のイソトレチノイン患者向け服薬ガイド(Medication Guide)は、筋肉や関節の痛み、または脱力がある場合、イソトレチノインの服用を中止し、直ちに医療従事者に連絡するよう患者に指示しています。筋力の低下は、痛みの有無にかかわらず、重い筋肉の損傷の兆候である可能性があります。こうした症状が出たら、無理にトレーニングを続けたり、定期的な血液検査まで待ったりしないでください。 [1]

これらの警告はイソトレチノインに関するものであり、クレアチンが筋肉の問題を引き起こすと証明するものではありません。負荷の高い身体活動については処方医に相談し、トレーニング全般の注意点は運動のガイドをご覧ください。 [1]

出典

  1. DailyMed: Isotretinoin capsules prescribing information and Medication Guide
  2. International Urology and Nephrology (2026): Impact of creatine supplementation on kidney health